熊本人類学映画会(KAFS) 第2回セッションについて
熊本大学グローバル教育カレッジと文学部文化人類学研究室は、「熊本人類学映画会」 Kumamoto Anthropology Film Series (KAFS)の第2回イベントを次の通り実施します。
タイトル | Bethel: Community and Schizophrenia in Northern Japan (日本語+英語字幕40分) |
日時 | 7月27日(水)17:30- 19:30 |
場所 | グローバル教育カレッジ棟 1A教室(MAP:黒髪北地区[35]番の建物) |
内容 | カレン・ナカムラ教授(米、バークレー大学)は障害に関する文化/ 映像人類学的研究の第一人者です。KAFSセッション第2回では、統合失調症の人々が集まるコミュニティ「べてるの家」を撮影したナカムラさん作品を上映します。人間の障害はしばしばメディアを通し、その激しい病像と苦しみのみが一面的に放映されます。しかし、本作品に描かれるのは、べてるの家で暮らす人々の普通の生活、各人の考え、笑顔、人間性、そして調査者であるナカムラさんとの相互関係です。障害を記録し公開することは、対象をスティグマ化し、新たな差別をうむことすらあるため、極めて繊細で難しいテーマです。しかし、ナカムラ作品はいかに障害を普通の生活の中で記録し公開するかという試みであり、「健常」と「障害」の境界の曖昧さを教えてくれます。あわせて本セッションでは、ハンセン病患者の語り部DVD(日本・国立ハンセン病資料館から貸借、教育・研究用)を数分流します。患者が自身をどのように語り、どのような姿を見せようとしているのかという問題からも、障害の記録と公開について議論したいと思います。 (香室) |
期 間 | 7/27(水) |
---|