オープンセミナー「監督を招いての映画上映会 “IMPRISONING A GENERATION(収監される世代)”」が開催されました
2024年1月19日(金)、熊本大学多言語文化総合教育棟ラウンジにてオープンセミナーが開催され、39名の方が参加しました。
今回のセミナーは、映画監督Zelda Edmundsさんを迎え、パレスチナの若者を追ったドキュメンタリー映画 “IMPRISONING A FENERATION(収監される世代)”を鑑賞し、監督を交えての意見交換をするというもので、熊本大学多言語文化総合教育センター所属の特任准教授ジョシュア・リカード先生によって企画されました。参加者が120名を超えた前回11月のオープンセミナーに続き、イスラエル・パレスチナ地域の状況を知りたいというみなさんの関心に応えた形での開催となりました。
映画は、日本語字幕付きと英語字幕付きが別教室で放映され、参加者は希望する方を鑑賞しました。内容は、パレスチナに住む4人の13歳前後の子ども達とその家族にインタビューしたもので、次世代を担うパレスチナの子ども達の対抗する気力をそぐために、イスラエル軍による不当な理由での子ども達の逮捕、親や弁護士から隔離するための拘留、厳しい尋問が繰り返されている状況が上映されました。
鑑賞後は監督を囲み、質疑応答・意見交換が行われました。監督はそれぞれの質問に真摯かつ慎重に回答し、リカード特任准教授が補足や意見を加えていく形となりました。「こういった厳しい状況のなか撮影が行えたのは、イスラエル人の中にもたくさんパレスチナ人を支援して協力している人たちがいて、そういった人たちの支援があったから。人間と人間の関係、友情が育まれているのだ。」という監督のお話が心に残りました。
今回の内容は、限定された視点から見た一面でしかないともいえますが、他では得にくい生の情報であることは確かで、参加者にとっても大きな学びを得た貴重な時間となりました。