第3タームのGLC Foundation Seminarでは、10月14日(水)から11月11日(水)にかけて、学内外から特別講師をお招きし、オンラインと対面のハイブリッドスタイルにより、4回の特別講演会を実施しました。
各講師の先生方からは、10月14日(水)に「水俣病の被害者救済と被害地域の再建」、10月21日(水)に「西原村における熊本地震からの復興活動」、10月28日(水)に「世界のストリートチルドレン支援」、11月11日(水)に「熊本地震発生時に外国人が置かれた境遇」について講演を行っていただきました。
これらの講演会を受けて、12月2日(水)に、学習成果発表会を工学部百周年記念館で開催しました。オンラインと対面のハイブリッドスタイルで実施しましたが、多くの学生が対面での発表に参加しました。この発表会では、学生たちが「特別講演を聴いて学んだこと、考えたこと」をテーマに、5グループに分かれて発表を行いました。また、この発表会には、上記4回の講演を実施していただいた講師の先生方もお招きし、特別ゲストとして発表会にご参加いただきました。
発表者の中には、「講演を聴く前は、『ボランティアに参加する人は、周りから良い人だと見られたいからボランティアに参加しているんだろう』と思っていたが、講演を聴いてそのイメージが完全に覆ったと話すグループや、実際に東南アジアの国でボランティアに参加者した経験談を交えて話す学生もおり、バラエティに富んだ内容の発表会となりました。
今年度も、GLC生向けの課外活動「GLC Foundation Seminar」を実施していますが、新型コロナウイルスの影響で対面での活動が出来ず、半年以上オンライン形式での活動を行ってきました。しかし最近では、大学の授業においても対面式を復活させ始めたのに合わせて、GLC Foundation Seminarでも対面による活動を徐々に再開しています。
11月18日(水)に行われたSeminarでは、熊本大学・大学教育統括管理運営機構所属のアンドリュー・ミッチェル特任助教をお招きし、対面とオンライン(Zoom)を組み合わせたハイブリッド形式の講演会を開催しました。
英国出身のミッチェル特任助教は、2014年に熊本にやって来た後、2016年の熊本地震で被災し、言葉も分からない中で不安な日々を過ごした経験から、KEEP(Kumamoto Earthquake Experience Project)というプロジェクトを立ち上げました。KEEPは、熊本地震を経験した外国人の体験談を発信することで、外国人の防災対策を啓発したり、有事の際の日本人と外国人の共助を促進することを目的として活動を行っています。
今回の講演会では、ミッチェル特任助教自身を始めとした外国人の震災経験や、被災生活の中で生まれた日本人と外国人の溝、外国語で発信される情報が少なく困ったこと、自らも被災しながら地域の支援に尽力したイスラム教徒たちの話など、貴重なお話を聞くことが出来ました。参加した学生たちも熱心に耳を傾け、講演終了後には「もしものときは自分も率先して日本人・外国人の別なく支援できるようになりたい」などと話す学生もいました。
講演の様子
KEEPの活動は、こちらのWebサイト(英語)で紹介されており、KEEPが被災外国人を対象に行った調査や、KEEPの活動についてまとめたリーフレットを閲覧することが出来ます。Facebookページもありますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
KEEPのロゴ